先生がこれまでに難渋された症例がありましたら、教えてください。
やはり、排泄ケアでコメディカルの方々から頂くご相談には、褥瘡がなかなか治らない、というものが多いです。
昨年の現場サポートで、ショートステイと、訪問看護を同法人で利用されているお客様で、やはり「褥瘡が治らない。在宅では同年代の旦那様が介護をしている」という症例がありました。
その症例には、具体的にどのように対応されたのでしょうか?
まずはおむつの最適化(サイジングと当て方、パッドの容量適正化)をショートステイで改善し、ご利用中の改善スピードがまず上がりました。
ただ、月の多数は旦那様がおむつ交換をしているため、訪問看護との同行にて、旦那様へ「出来るだけ負担感なく、まずは創部の改善」を目的にする方法をお伝えしました。まだ完治とはいきませんが、回復するスピードは上がっている実際がありました。
人の尊厳を支える上で最も大切な排泄ケアの課題も、メンタルの不調も自己解決に導けるスタッフの皆さんへ。
今ある資源で、効果を最大化するために、今一度、何よりも先に見直していただきたいのが「排泄ケア」です。
より良い出し方を整えることは、より良い生き方のベースとなります。
「DASU」事に不都合があっても、その方の最善を提案し支えることが出来るケア職がもっと増えたら、その方の人生の質は大きく変わる可能性があります。
~先ず臨終を習うてのちに、他事を習うべし~
ー日蓮上人―
(了)
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